社会人から大学院(博士後期)進学┃出願までにやったことリスト

キャリア・進学

この記事では、

  • 社会人から大学院(特に博士後期課程)進学を検討している
  • 具体的にどのような準備が必要か知りたい

という人のために、

民間企業で社会人をしていた私が、進学のためにやったことを紹介します

この記事で書くことは、

「修士号取得後に民間企業で働き、研究室を変えて博士後期課程進学を目指す」

という私の経験に基づいたものです

おそらく少し珍しいケースだと思いますが

同じように社会人から博士進学を目指す方の参考になれば幸いです!

その前に…

私が、修士取得後すぐに博士課程に進学しなかった背景をお伝えしたいと思います

理由としては大きく3つあります

①当時の指導教官の退官が近く、博士取得まで見てもらうことが難しそうだった

②当時の研究室の博士の先輩が、経済的・精神的に大変なのを間近で見ていて、まずは社会人としての経歴やスキル・経済的余裕を得たいと考えた

③修士の研究分野が自分が生涯突き詰めたい分野ど真ん中ではないと感じていたものの、その時点で博士の研究計画は詰め切れず、師事したい先生も見つかっていなかった

このような背景から、まずは民間企業の調査研究部門で働くことにしました。

その際に、お世話になっている先輩から、

「リンゴのやりたいことを実現するには、いつか博士号が必要になると思う。社会人になってからでも、早いうちならアカデミアでも間に合うから、博士に進学したいと思ったら28歳までに決めたほうがいい」

と言われ、その言葉がずーーっと心に残っていました

社会人になってからも、そのタイムリミットを意識しながら、自分のキャリアを考えていました

さて、前置きが長くなりましたが、

具体的に進学のためにやったことを紹介したいと思います

進学の目的、志望する研究室の明確化

進学は今後数年の時間とお金がかかりますし、周りの方に理解してもらうこともとても大切になります

まずはなぜ大学院に進学したいのか、また、その学位を取得した後の将来像を明確化するようにしました

また、漠然としたテーマではなく、具体的な研究計画を空き時間にブレストしながら文献調査をしていました

そうする中で「コレだ!」と思う研究分野・先生に出会いました

学位取得にかかる時間・費用の確認

次に、学位取得にかかる時間・費用を確認しました

働きながら長い時間をかけて学位をとるのか、

仕事を辞めて進学するのかは、大きな分かれ道になると思います

私は、博士の研究に専念したいと考えて、

仕事を辞めて進学をするという選択をすることにしました

生活費は入学後にアルバイトで何とかやりくりすると想定して、

まずは入学金(約20万)と3年間の学費(約160万)をカバーできるよう、

進学までに200万円の貯金をすることにしました

リンゴは月5万円を2年間積み立て+ボーナスをあまり使わずに貯金することで達成したよ!

希望する大学院の募集要項をチェック

希望する研究科の要項を早めに手に入れてスケジュール感を把握しました。

毎年おおよそ同じタイミングなので、まずはその時点での要項を確認しておきましょう

要項の公表時期、出願時期、入試の時期をチェックしました

社会人入試、一般入試で試験方法や時期が違うと思うので、どちらも確認するのがよいと思います

(後で述べますが、自分が社会人入試で受けれると思っていても、受けれないこともあるので要注意です!)

奨学金のリストアップ

可能性のある奨学金をリストアップしました

特に、申請の時期をチェックしておくと安心です

大学院の出願よりも先に奨学金の申請ということもあるので、要注意!

スケジュールの整理

大学院の募集要項と奨学金のリストアップをすると、同時進行でいろいろやらなければならないことがわかってきます

しかも、社会人の場合、普段の仕事で忙しいですよね

でも、出願など大事な予定を忘れるとすべてがパーになるよ

私の場合は、ガントチャートを作って、仕事上のざっくりとしたマイルストーンと合わせて、

研究室訪問、書類作成の締め切り、出願・試験日程や奨学金などの予定を管理していました

経歴・実績を整理して履歴書を作成

必要になった時にすぐ出せるように、隙間時間で整理しておきました

大学院進学に限らず今後のキャリアアップで必要になるものなので、整理して損はないと思います

文献レビューをしながら研究計画の概要を作成

私の場合は、修士の分野と少しかぶっていましたが、新たに文献レビューが必要でした

図書館、ネットを使って文献を読み漁り、計画に取り入れていきました

研究室訪問

大学院入試は先生との面談が肝!余裕を持ったスケジュールでアポを取ろう

大学院入試は先生との面談が肝!余裕を持ったスケジュールでアポを取ろう

受験したいと思っていた時期の半年前に先生にアポをとり、研究室を訪問しました

これまで接点のなかった先生だったので、6.の自分の履歴書と7.の研究計画の概要をあらかじめメールで送りました

先生からは修士論文を送ってほしいといわれ、訪問前にあらかじめメールで送りました

研究室訪問では、

自分の考えている研究が、先生に指導してもらえる内容なのか確認することが一番大切です

いざ、研究室訪問をして先生と話してみると、

受験しようと思っていた「社会人入試」は要件を満たしているものの、私の経歴では弱いため「一般入試」で受けることを勧められました

うわああぁ、予定が狂った!!

半年後だと思っていた入試は1年後に延び、想定していた退職のタイミングを検討しなおしました

そんなこともあるので、早めの訪問をして、スケジュールが変わっても対応できるように余裕を持っておくのがいいと思います!!

研究計画書のブラッシュアップ

研究室訪問でもらったアドバイスをもとに研究計画書をブラッシュアップしました

研究計画書を形にしておくと、そのあとの奨学金の申請で役立ちます

奨学金(学振DC)の申請

9.の研究計画書を生かして、学振DCへの申請の準備をしました

この時にアドバイスをもらうためにも、8.の研究室訪問で研究室の先輩とのコネクションを作っておくことも大切です

学振DCの申請準備についてはこちらの記事をご覧ください↓

出願準備

最初は、ホームページで募集要項が出ました

その募集要項を見て願書を入手しました

出願時期や必要な書類を確認し、あとは漏れなく手続きするだけ!

試験についてはまた別記事でまとめたいと思います

ではまた!!!

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