こんにちは!リンゴです
大学院博士後期課程進学に向けて、学振特別研究員DCの申請をしてみようと考える人は多いと思います
この記事では、
学振特別研究員DC(通称「学振」)への申請が気になっているけれど、どういうものなのかよくわからない
という人に向けて、
学振DC1に採用された筆者が実際に行った対策をお伝えしたいと思います
筆者自身、「学振っていうものがあるらしいけど、どういうものなのかよく知らない」という状況でした
それに申請当時は社会人だったので、周りに博士の先輩や同期がいないという圧倒的に情報不足の中で孤軍奮闘してきました
情報が少なくて困っている人のお役に立てたら嬉しいです!
学振DC対策は複数回に分けてテーマごとにまとめていきたいと思います
学振DCとは何か、HPから概要を知る
まず、日本学術振興会特別研究員DCの制度を知るためにHPを確認しました↓
日本学術振興会は、将来の学術研究を担う優れた若手研究者を育成することを目的として、大学院博士課程在学者を「特別研究員」に採用して、研究奨励金を支給しています
たしかに、学振は研究者の登竜門と言われているよね
対象分野は人文学、社会科学及び自然科学の全分野です
特別研究員DCにはDC1とDC2の2つの種類があります
DC1は博士後期課程1年次向け、DC2は博士後期課程2年次以上向けとなっています
採用期間はDC1は3年間、DC2は2年間となっていて、研究奨励金はどちらも月額20万円です
これに加えて、研究計画を行うための研究費の助成を受けることができます
受入研究機関(博士課程在学機関)は基本的に日本の大学院研究科とされています
審査の仕組みを知る
審査は、研究者で構成される特別研究員等審査会(委員59人、専門委員約1,600人)において行われます
令和5年度からは審査方法が変わって面接が廃止され、二段階の書面審査方式になりました
ということは申請書類の一発勝負になったということだね
令和5年度採用分の公表時の内容では、
一段階目の書面審査は、一申請あたり原則6名の審査員が書面審査(相対評価)を実施
二段階目の書面審査では、一段階目の書面審査員と同一の審査員が、一段階目の書面審査の結果ボーダーゾーンとなった申請を対象に、他の審査員の一段階目の評価及び審査意見も参考に改めて二段階目の評点を付し、採否を決定する
とされています
詳しくはこちらのページをご覧ください↓
ちなみに、どれぐらいの採用率なの???
令和4年度の採用率をみると、
DC1が18.5%、DC2が18.8%となっています!
詳しくはこちら↓
申請スケジュールを把握する
HPで制度の概要をチェックする時には、申請のスケジュールを確認しておきました(その時点で公表されている情報には限りがあるので、例年のスケジュールを参考にしていたと思います)
詳しくはこちら↓
ちなみに令和5年度採用分についてのスケジュールは以下のようになっていました
- 2月2日 募集要項公開
- 4月上~中旬頃 申請機関にてID・パスワード発行(ただし申請機関による)
- 5月上旬頃 学内(申請機関)締切(ただし申請機関による)
- 6月2日 学振締切
- 7~8月頃 一段階目の書面審査
- 8~9月頃 二段階目の書面審査
- 9月28日 第一次選考結果開示
- 2023年1月上旬ごろまで(予定) 第二次選考結果開示
スケジュールを頭に入れておくと、どの時期にどのような準備が必要か心構えができるね
必要な準備について学振本からイメージをつかむ
そしてそして!ここが一番大事
私が早めに手に入れておいてよかったと思うのは、大上雅史先生の学振本『学振申請書の書き方とコツ 改訂第2版』です↓
この本では、学振の制度の概要の説明から申請書の書き方、採用者の体験談や採用された申請書、学振以外の助成等についても詳しく書かれているので
学振に出そうかな?となんとなく考え始めた頃に読んだおかげで、早いうちに準備のイメージができて本当に助けられました
本を買うのは悩ましいという方は、大上先生が東工大の学振説明会での資料を無料で公開してくれているので、まずはその資料を見るといいと思います!!
学振特別研究員になるために~2023年度申請版 (slideshare.net)
こんな貴重な資料を無料で公開してくれているなんて…!本当にありがたやです
私が採用内定をもらえたのは、間違いなくこの本のおかげだと思っています
申請書の作成に本格的に取り掛かり始めた3月頃からはバイブルのようにして、いつも手元に持っていました
どの分野の人にもお勧めできる一冊です
さて、学振DC対策①はこんなところで!
ではまた~~